自分の月給が他の人と比べたときに、どのくらいの位置にあるのかって以外と気になりますが、知る事って難しいですよね。興味はあるけれど、なかなか知る事が難しい他人の給料事情を今回は見ていきたいと思います。
実は日本人の平均給与は厚生労働省が資料にまとめて毎年発行しているんです。知っていましたか?
毎年厚生労働省が調査している「賃金構造基本統計調査」の結果を見て、年齢別の平均給与を調べていきましょう。
性別:男女全体の平均月給は約30万円
この表は、年齢と男女別の平均給与(月給)表になっています。
単純に基本給のみで、残業代やその他の手当は含まれていません。全体の平均が304,000円。男性は335,100円。女性は242,000円となっています。男女の平均額の差は約10万円ですね。
やっぱり、男女ともに50~54歳という年功序列で管理職になっているであろう世代が一番もらっているようですね。55~59は役職定年もあるので下がってしまうのでしょうか?
学歴別:大学・大学院卒の約53万円が最高
この表は学歴別の平均給与です。就職直後は学歴によって初任給が設定されている場合がほとんどなので、学歴毎に大きく給与に差が開いているようです。
年齢が上がれば上がるほど平均給与は上がっていきます。ピークはどの学歴でも50~54歳ですね。最も高い給与は大学・大学院卒の50~54歳で525,800円です。
中学校卒と大学・大学院卒のピーク時の給与差額は219,100円です。結構大きな差が開いていますね。就職当時は約2万円も差は開いていませんが、高齢者になる頃には約10倍以上も差が開いてしまいました。
雇用形態別:正社員の約40万円が最高
この表は雇用形態別の平均給与です。やはりまだまだ正社員が強いことがよく分かります。
こちらも年齢と共に平均給与は上がっているようですが、正社員は年功序列色が強いのに対して、正社員以外はほとんど変わっていません。ピークは正社員の50~54歳が402,900円で最高額です。正社員以外との差は約20万円になります。大きく開いてしまいました。
現在は正社員以外が増えてきているようですが、今後どのように給与差が変わっていくのか楽しみです。
業種別:情報通信業の約56万円が最高
この表は業種別の平均給与です。左側が一番平均給与が高い業種になっていて右に行くほど安い業種となっています。
最も平均給与が高い業種は「電気・ガス・熱供給・水道業」の414,700円です。逆に最も安い業種は「宿泊業/飲食サービス業」の183,600円です。飲食にブラック企業が多いとされているように、安く長時間拘束されるイメージが強かったのですが、安いと言うことはデータで証明されてしまいました。
最も年齢別で平均給与が高いのは「情報通信業」の559,200円がトップとなりました。やはりIT系は強い様です。
ピークで50万円の月給を超える職業は「情報通信」、「電気・ガス・熱供給・水道業」、「金融業・保険業」、「教育・学習支援業」でした。ボーナスが少なくても2ヶ月分ぐらい付くと思うので、手当も含めるとこのあたりが年収750万円超えラインでしょうか?
どの業種で将来働こうか考えている学生や、転職で悩んでいる方は業種別の平均給与を参考に選んでも良いかもしれません。
勤続年数:ワーストは大学・大学院卒の1.2年
この表は男女別・学歴別・年齢別に勤続年数平均値を記載した表です。ちょっと記事タイトルとは関係ありませんが、気になったので載せてみました。
なんと、学歴が高くなるほど勤続年数が低くなっています。特に20~24歳の男性で大学・大学院卒は1.2年という短さとなっています。これは明らかにほとんどの学生が就活に失敗していることがよく分かります。
学生の社会人ビジョンが実際に就職した会社と著しく異なっていることが多い様ですが、1.2年という短さはなかなかインパクトがあります。企業側も学生側もミスマッチが無いように上手く求人・就活を行えてないのでしょうか。
最近は昔と違い、転職も容易になってきました。会社がブラックだったりおかしな労働条件を突きつけてきた場合は、民事裁判などで争わずに、転職した方が時間的にも金銭的にも特だと思います。まだ、転職しにくい雰囲気はあるとは思いますが、上手く良い会社を見つけて欲しいです。
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